執筆:水面ラボ編集部(聞き手)|公開日:2026-07-22|更新日:2026-08-12
会社員をしながら競艇と向き合う
今回お話を伺ったのは、会社員として働きながら10年以上競艇と向き合ってきたAさん(仮名・30代)です。「投資家」と名乗っていますが、本業は別にあり、あくまで趣味の延長として資金管理を徹底しているのが特徴です。取材はAさんの休日に合わせてオンラインで実施し、これまでの経緯や日々の取り組みについて詳しく伺いました。
競艇を始めたきっかけ
——まず、競艇を始めたきっかけを教えてください。
「大学時代に先輩に連れられて、地元のボートレース場に行ったのが最初です。最初は舟券の買い方もわからず、雰囲気を楽しむだけでしたが、社会人になってから改めて出走表の見方を勉強し直して、今のスタイルに落ち着きました」
徹底しているのは「月の上限額」を決めること
「一番大事にしているのは、月にいくらまで使うかを先に決めておくことです。的中しても外れても、上限を超えたらその月はもう買いません」とAさんは話します。
——上限額はどのように決めているのですか?
「基本的には、生活費や貯蓄に影響が出ない範囲で、毎月の『趣味に使える予算』の中から決めています。ボーナス月だから増やす、といったことはせず、常に一定額を守るようにしています」
少点数での購入を意識
「点数を絞ることで、1点あたりにかけられる金額とのバランスを取りやすくなります。多点数で薄く広く買うより、絞って集中する方が自分には合っていました」
——点数を絞る際、どんな基準で選んでいますか?
「出走表とスタート展示のタイミングを中心に見ています。特にインコースの選手のスタート勘は毎回チェックしていて、そこに大きなブレがなければ軸として信頼できると判断しています」
一番の失敗談
——これまでで一番の失敗だったと感じる出来事はありますか?
「始めて2年目くらいの頃、大きく勝った直後に『次も同じように勝てる』と思い込んで、上限額を無視して倍近い金額を注ぎ込んだことがあります。結果はほとんど外れて、その月はマイナスで終わりました。勝った直後こそ気を緩めやすいということを、身をもって学びました」
——その経験は今のスタイルにどう影響していますか?
「勝った日ほど、その場で切り上げる意識を強く持つようになりました。今は『勝った金額の一部は必ず翌月に繰り越さず、その日のうちに区切りをつける』というルールを自分の中に作っています」
負けが込んだときの対処法
——調子が悪い時期はどう乗り切っていますか?
「一番危ないのは『今日で取り返そう』と思うタイミングです。そう感じたら、その日は潔く舟券を買うのをやめて、翌週以降にリセットするようにしています。感情的になっている時の判断は、後から振り返るとほとんど良い結果になっていません」
今後の目標
——今後、競艇とはどう向き合っていきたいですか?
「大きく増やすことよりも、今のペースを崩さずに長く楽しみ続けることが目標です。無理のない範囲で続けられているからこそ、10年以上飽きずに向き合えているのだと思います」
これから始める人へのアドバイス
- まずは1ヶ月の上限額を決める
- 上限を超えたら理由に関わらず購入をやめる
- 「取り返そう」と思った時ほど一度離れる
- 勝った日ほど、その場で切り上げる意識を持つ
舟券の購入はあくまで余裕資金の範囲で。生活に影響が出るような金額の使い方は避けましょう。
よくある質問
Q. 資金管理のルールはどのくらい厳密に守るべきですか?
A. Aさんのように「上限を超えたら理由を問わず購入をやめる」というシンプルなルールを、自分の中で機械的に守れる形にしておくことがポイントです。
Q. 少点数予想は誰にでもおすすめできますか?
A. 絞り込みの基準を自分なりに持てるかどうかが重要です。根拠のないまま点数だけ減らすと、単にリスクが偏るだけになる可能性があります。
Q. 勝った直後に気を緩めないためにはどうすればいいですか?
A. Aさんのように「勝った日はその場で切り上げる」といった、あらかじめ決めたルールを持っておくことが有効です。
編集部より
的中率や配当額といった「結果」だけでなく、資金管理という「プロセス」に重きを置く姿勢は、これから競艇と付き合っていく上で参考になる考え方だと感じました。特に「上限を超えたら理由を問わず購入をやめる」というルールと、「勝った直後こそ気を緩めない」という経験に基づく教訓は、資金管理の基本として多くの方に参考になるはずです。