執筆:水面ラボ編集部(聞き手)|公開日:2026-06-25|更新日:2026-08-12
有料プランには加入しない、というスタンス
Cさん(仮名・20代)は、予想サイトの有料プランには一切加入せず、無料で公開されている情報と自分自身の分析だけで舟券を購入しているといいます。「有料プランに使うお金があるなら、その分を購入資金に回したい」という考え方です。競艇を始めて3年ほどですが、直近1年は年間を通じてプラス収支を維持できているとのことです。
——有料プランを使わないと決めた理由を教えてください。
「最初の1年くらいはいくつかの無料予想サイトを比較して見ていたのですが、精度にばらつきが大きいと感じました。それなら人の予想に頼るよりも、自分で出走表を読む力をつけた方が長期的には合理的だと考えるようになりました」
無料情報との付き合い方
「無料予想もそのまま信じるのではなく、複数のサイトの見解を比較して、共通して評価されている艇があるかを見るようにしています」とCさんは話します。
——複数のサイトを比較する際、具体的にどう見ていますか?
「3〜4つの無料予想サイトを開いて、それぞれの本命・対抗の艇番号をメモします。全部バラバラなら情報としての価値は低いと判断しますし、逆に複数のサイトで同じ艇が本命に挙がっていれば、その根拠を自分でも出走表から探すようにしています」
自己分析で重視しているポイント
- 選手のコース別の成績
- モーター・ボートの調子(展示航走)
- 当日の風・波の状況
「無料でも出走表と展示航走のデータさえあれば、自分なりの判断材料は作れます。それを続けることが結果的に一番の勉強になっています」
——特に重視している項目はありますか?
「展示航走のタイムだけでなく、旋回のときの艇の傾き方や、伸び足の印象なども毎回メモするようにしています。数値化しにくい部分ですが、続けているうちに『この選手はこういう時に強い』という感覚がついてきました」
無料情報だけで運用する上での注意点
——無料予想だけに頼ることのデメリットはありますか?
「情報の更新が有料プランほど速くない場合がある点は感じます。直前の気象条件の変化などは、自分で最新の情報を追いかける必要があるので、その分の手間はかかります。ただ、それも含めて自分で判断する練習になっていると捉えています」
うまくいかなかった時期の話
——3年間の中で、収支が振るわなかった時期はありましたか?
「始めて1年目は年間トータルでマイナスでした。無料予想を比較する軸が定まっておらず、その日ごとに違うサイトの意見に振り回されていたのが原因だと思います。2年目から『複数サイトで共通して評価されている艇だけを軸にする』というルールを決めてから、少しずつ収支が安定してきました」
今後の目標
——これから挑戦したいことはありますか?
「今は自分の展示航走の見方をさらに言語化して、記録として残していきたいと思っています。感覚に頼っている部分をできるだけ数値やメモに落とし込むことで、判断のブレを減らしていきたいです」
これから始める人へ
「いきなり有料プランに頼るのではなく、まずは無料情報と出走表を見比べる習慣をつけることをおすすめします。判断材料の見方が身につけば、有料情報を使う場合にも取捨選択ができるようになります」
よくある質問
Q. 無料予想サイトはいくつくらい比較するのがよいですか?
A. Cさんは3〜4サイトを目安にしているとのことです。多すぎると比較が大変になるため、まずは2〜3サイトから始めるのもよいでしょう。
Q. 出走表の読み方はどうやって身につければいいですか?
A. 最初は難しく感じますが、レースごとに自分の予想と結果を照らし合わせて振り返る習慣をつけることで、少しずつ判断材料の見方が身についていきます。
Q. 無料予想だけで本当にプラス収支は目指せますか?
A. Cさんの事例のように、比較・検証を積み重ねることでプラス収支を実現している方もいますが、必ず結果を保証するものではありません。あくまで一つの取り組み方として参考にしてください。
編集部より
有料・無料にかかわらず、情報を鵜呑みにせず自分なりに検証する姿勢は、予想サイトとの付き合い方全般において参考になる考え方だと感じました。複数の無料情報を比較して共通点を探すという手法は、コストをかけずに始められる工夫として参考になります。
今回まで3回にわたってお届けしてきた競艇投資家インタビューでは、資金管理の徹底、的中率よりも回収率を重視する視点、そして無料情報を活用した自己分析と、それぞれ異なるアプローチを紹介してきました。共通しているのは、いずれも「感覚任せにせず、自分なりのルールや記録を持って向き合っている」という点です。舟券購入との付き合い方に唯一の正解はありませんが、自分に合ったルールを見つけるうえでの参考にしていただければ幸いです。