執筆:水面ラボ編集部(聞き手)|公開日:2026-07-10|更新日:2026-08-12
的中率と回収率は別の指標
「的中率が高くても、当たったときの配当が低ければトータルでは赤字になります。逆に的中率が低くても、荒れたレースでしっかり獲れれば黒字になることもある」と語るのはBさん(仮名・40代)です。競艇歴は15年以上で、ここ数年は毎月の収支をすべて記録に残しているといいます。
「当たること」と「勝つこと」の違い
——的中率を重視しない理由をもう少し詳しく教えてください。
「以前は的中率にこだわって、当たりやすい複勝や拡連複ばかり買っていた時期がありました。でも月末に収支を計算すると、的中率は高いのに全然お金が増えていないことに気づいたんです。当たること自体が目的になってしまっていました」
すべての購入記録をつけている
Bさんは購入した舟券と結果を、すべて表計算ソフトに記録しているといいます。「感覚だけで『今月は勝ってる気がする』と判断すると、大抵ズレています。記録をつけて初めて実際の収支が見えてきます」
| 記録項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付・レース場 | いつ・どこで購入したか |
| 舟券の種類・点数 | 何をどれだけ買ったか |
| 購入金額 | 総購入額 |
| 払戻金額 | 的中時の払戻 |
| 収支 | 払戻 − 購入額 |
——記録をつけ始めて、具体的にどんな変化がありましたか?
「自分がどの舟券種で勝ちやすく、どの舟券種で負けが込みやすいかが数字で見えるようになりました。感覚では『拡連複が得意』だと思っていたのですが、実際に記録を集計すると3連単の方が回収率が高いことがわかり、購入の比重を見直すきっかけになりました」
回収率を意識するようになったきっかけ
「的中率にこだわっていた時期は、外れが続くと感情的になって点数を増やしてしまうことがありました。回収率という数字で振り返るようになってから、冷静に自分の傾向を見られるようになりました」
回収率を計算する際の考え方
——回収率はどのように計算していますか?
「シンプルに、その月の払戻総額を購入総額で割って100を掛けています。100%を超えていればその月はプラス、下回っていればマイナスという見方をしています。単月では変動が大きいので、3ヶ月・半年といった単位でも見るようにしています」
記録をつけていて気づいた失敗パターン
——記録を振り返る中で、自分の悪い癖のようなものは見つかりましたか?
「負けが続いた週ほど、根拠の薄い『勘』での購入が増えていることに気づきました。数字にして初めて、自分では気づいていなかった行動パターンが見えてくるんです。今は購入前に『これは根拠のある予想か、それとも取り返したい気持ちからの購入か』を自問するようにしています」
今後の目標
——今後、記録や回収率の見方をどう活かしていきたいですか?
「回収率の推移を長期で見て、自分の得意な舟券種・苦手な舟券種の傾向をさらに絞り込んでいきたいです。感覚に頼らず、データに基づいて購入パターンを見直し続けることが、これからも変わらない目標です」
よくある質問
Q. 的中率と回収率、初心者はどちらを意識すべきですか?
A. 最初は的中率で舟券の仕組みに慣れつつ、余裕が出てきたら購入記録をつけて回収率を意識してみることをおすすめします。
Q. 収支の記録はどのくらい細かくつけるべきですか?
A. Bさんのように日付・舟券種・購入額・払戻額を最低限記録しておくだけでも、自分の傾向を把握する材料として十分役立ちます。
Q. 記録をつけることで具体的にどんなメリットがありますか?
A. 感覚では気づきにくい「負けが込んだときに根拠の薄い購入が増える」といった行動パターンを、数字を通じて客観的に把握できるようになります。
編集部より
「当たるかどうか」だけでなく「トータルでどうか」という視点を持つことは、長く付き合っていく上で重要な考え方だと感じました。記録をつけるという地道な習慣が、その土台になっているようです。感覚に頼らず数字で自分の傾向を把握する姿勢は、他の分野の資金管理にも通じる考え方といえるでしょう。