執筆:水面ラボ編集部|更新日:2026-09-04
スタートタイミング(ST)とは
スタートタイミング(ST)とは、スタートの合図の瞬間から、その艇がスタートラインを通過するまでの時間差を秒で表した数字です。競艇は「フライングスタート方式」を採用しており、決められた時間ちょうどにラインを通過するのが理想とされます。STが小さい(0.00に近い)ほどスタートが上手く、大きいほど遅れ気味と判断できます。
競艇のスタートの仕組み
大時計とスタートライン
各レースには「大時計」があり、待機行動を終えた6艇は、時計の針が0を指す時刻に向かって助走します。針が0を指してからの1秒間がスタートの有効時間で、この間にスタートラインを通過すれば正常なスタートです。0秒より前にラインへ到達すると「フライング(F)」、1秒以内に通過できないと「出遅れ(L)」という反則になります。
スロースタートとダッシュスタート
スタートには、助走距離を短く取る「スロースタート(スロー勢)」と、大きく後方へ下がって助走距離を長く取る「ダッシュスタート(ダッシュ勢)」があります。枠なり進入では1〜3コースがスロー、4〜6コースがダッシュになるのが一般的です。ダッシュ勢は勢いをつけてターンマークへ向かえるため、まくりを狙いやすい反面、スタートのタイミングを合わせる難しさがあります。
STの数字の見方
目安となる数値
| ST | 評価の目安 |
|---|---|
| 0.05〜0.14 | 好スタート。先手を取りやすい |
| 0.15〜0.19 | 標準的なスタート |
| 0.20以上 | 遅れ気味。展開に置いていかれやすい |
| F(マイナス表記) | フライング。反則で当該レースは欠場 |
「.」以下の2桁が実際のタイミングです。例えば「.13」は合図から0.13秒後に通過したことを示します。1走ごとに変動するため、選手の実力を見るときは1本の数字ではなく「平均ST」を確認します。
平均STの目安
平均STは選手の直近成績としてまとめられており、出走表や競艇公式サイトで確認できます。おおまかな目安として、A1級のトップ選手は0.14前後、A2〜B1級で0.15〜0.17前後、スタートが苦手な選手は0.18以上になる傾向があります。あくまで平均値なので、当地成績やその節の展示タイムと合わせて見るのが基本です。
STが予想に効く場面
- まくり・まくり差しの気配:スタート展示で3〜4コースのダッシュ勢が鋭くスタートを決めていたら、外からの攻めが決まりやすい展開。1着候補を外まで広げます。
- スタート隊形:スタート展示の「スリット(スタート直後の6艇の並び)」で、内の艇が遅れて外の艇が先行していれば、レース本番でも同じ形になりやすいと考えられます。
- 「F持ち」の選手:直近にフライングをした選手は、次走以降しばらくスタートを慎重に構える傾向があり、持ち味のまくりが不発になることがあります。
STはどこで確認できる?
本番前のSTは、公式サイトや投票サイトの「出走表」に選手ごとの平均STとして掲載されています。当日の状態は「スタート展示」で各艇の動きとして確認でき、より精度の高い直前情報として「展示タイム」「周回展示の伸び」と合わせて公開されます。荒れた水面や強風時はスタートが乱れやすいため、展示の内容を重視して判断します。
よくある質問
STは小さいほど良いのですか?
基本的には0.00に近いほど良いスタートです。ただし0.00より前(マイナス)はフライングになるため、選手はコンマ1桁台前半をぴったり狙ってスタートしています。
平均STはどのくらいの期間の数字ですか?
一般的には直近6か月程度の成績を集計した数字が使われます。期別成績として区切られることもあるため、出走表の注記を確認してください。
スロー勢とダッシュ勢はどちらが有利ですか?
コースや水面によって変わります。1コースが強い「イン有利」の場ではスロー勢が、広い水面でスピードが乗りやすい場ではダッシュ勢のまくりが決まりやすい傾向があります。
スタート展示のSTは本番と同じですか?
同じではありません。あくまで練習なので選手が調整することもありますが、スタートの得手不得手や当日の感触をつかむ材料になります。
フライングをすると選手にどんな影響がありますか?
当該レースは欠場となり、舟券は返還されます。加えて一定期間の出場停止(フライング休み)や事故点が科され、成績にも響きます。詳しくはフライング(F)・出遅れ(L)とはで解説しています。
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ご利用にあたって
舟券を購入できるのは20歳以上です。ギャンブル等依存症に注意し、生活資金には手をつけず、余剰資金の範囲でお楽しみください。お困りの方・ご家族は、お住まいの自治体の精神保健福祉センターや、認定NPO法人 全国ギャンブル依存症家族の会などにご相談ください。





